2011年03月13日

自分の心と体と、そして日本中に灯火を。。。。。

レールデゥタン一昨日の11日に起きた東日本の大震災。
被災地の皆さまの安全を心からお祈りいたします。

このブログをいつもご覧の皆さまの身辺は、大丈夫でしたでしょうか....。

サロンの生徒の皆さんや知人の方からも、たくさんのメールをいただきました。気遣ってくださった生徒の皆さん、知人の皆さんには、心より御礼を申し上げます。

私は、地震が起きた時は、東京都内の出先におりました。
幸いすぐに外に出られるところだったので、揺れが激しくなったとき、私が伺っていたサロンのオーナーさんと、とっさにドアを開け、二人で手を握りあって励ましあい、ビルから次々に外へ出てくる人たちと、この地震を注意深く見守っていました。大きな揺れがとても長く感じた地震でした。

この時、一人でなくて良かったと、しみじみ思いました。誰かと一緒に居るということだけで、どれほど心が安堵したでしょうか。。。。

地震の時、私が立っていたアスファルトの地面が波打つ状態でした。こんな地面は初めてみました。一人では立っていられない状態だったので、オーナーさんと二人で、ドアの柱にしがみついていました。

とてもとても怖かったです。
今回は、もしかしたら....という生命の危機も、正直ふと感じてしまいました。しばらく体のふるえが止まらなかったです。

帰宅後、家の中は、お気に入りのグラスなどが、粉々に割れ、鏡も倒れ、本なども飛び出しておりました。

香水棚の扉の締めが甘かったようで、扉が全開、香水も地面に投げ出されていました。

でも幸いなことに香水は一本も割れていませんでした。このような時なのですが、香水瓶の丈夫さに関心してしまいました....。

転がっていた香水瓶の中にあったニナリッチの「L´Air de Temps(レールデゥタンン)」。フランス語で「時の流れ」という意味の香水(写真上)。

この香水は、1945年第二次世界大戦直後に発売されたフローラルブーケの名香。戦争で焼け野原になってしまった世界中に向けて平和を祈願したテーマの香水。

<幸せを運んでくる2羽の鳩>をボトルトップにあしらったラリック製の香水ボトル。当時の心荒んだ人々の心に灯火を与え、夢と希望を忘れないで生きて欲しいという願いが込められた香水です。

(この香水は、戦後からバブル期にかけて日本では、お土産NO1だったフランス香水です)

香水瓶の片付けをしながら、私は、転がっていたレールデゥタンの香水を思わず手に取りキャップを外しました....カーネーションが効いた優しく、そしてそっと背中を押しをしてくれるような匂い.....嗅いだ瞬間、私は心身が癒されました。

都内では、節電の呼びかけが日々強まり、ある時間帯で定期的な停電もあると聞きました。

薔薇のロウソクそんな時にそなえ、ロウソクを準備しています。私は、このような時だからこそ、自身の心に灯火を与え、そして生きる希望を高めるために、持っているロウソクの中で、一番のお気に入りの薔薇のロウソクを取り出し、家族と一緒に灯そうと思いました(写真下)。ロウソクのゆらゆら揺れる柔らかな火を見ていると私は心が落ち着きます。

この大地震で「いま生きていることの有り難さ」について、私はとても考えさせられました。

今日も、都内は余震が続いています。不安な日々がしばらく続くかもしれませんが、このブログを読んでくださった方とご一緒に、すこしでも心身に希望の光を見出すことができたらと思い、今日は、香水とロウソクのお話しをしました。。。。

皆さまの安全と幸せを心からお祈りいたします☆